マーケティング理論や実践の普及のために2018年より開催されている、日本マーケティング学会員が選ぶ「日本マーケティング本 大賞2021」のノミネート作品が発表されました。
対象は、2020年4月1日から2021年3月31日までに日本で刊行された、マーケティング関連のオリジナル書籍を対象に、1次投票で日本マーケティング学会の学会員より62作品が推薦され、条件にあてはまる58作品のうち、得票数上位10作品がノミネート作品に決定しています。
目次
日本マーケティング本 大賞2021 ノミネート作品
『アフターコロナのマーケティング戦略 最重要ポイント40』
足立 光・西口 一希 (著) ダイヤモンド社、2020年12月刊行 ISBN: 4478111618 「追うべきは、時代の変化ではない。顧客の変化である」 P&G・ヘンケル・ワールド・マクドナルド・ファミリーマートなど「V字回復請負人」足立光と、P&G・ロート製薬・ロクシタン・スマートニュースなど手がけたブランドを次々No.1に導く西口一希、日本最強のマーケター2人が語る、これからのマーケティング戦略。
『SDGsが生み出す未来のビジネス』
水野 雅弘・原 裕(著) インプレス、2020年6月刊行 ISBN: 4295008966 SDGsに取り組みたい、でも何からやればいいの? そう感じている人のために、本書では身近なところにあるSDGs×ビジネスの事例を多く集め、事例をもとに専門用語を使わずにやさしく解説。ビジネスパーソンが取り組みやすいように、マーケティングの4PとSDGsの5P(People、Planet、Peace、Prosperity、Partnership)を掛け合わせた独自フレームワークを用いているのも特徴の1つ。SDGsをどう事業に取り入れればよいか、具体的なアイデアが湧きやすい構成になっています。
『企業経営と地域活性化:愛媛県西条市の事例から』
宮副 謙司(編著) 千倉書房、2021年3月刊行 ISBN: 4805112263 花王、伊予銀行、石鎚酒造など、愛媛県西条市で地域活性化に取り組む大手から地域有力企業、地元企業を評価分析。企業による地域活性化とSDGs活動へと繋がる示唆を提言する。青山学院大学総合研究所叢書。
『シンプルで地に足のついた生活を選んだ ヒッピーと呼ばれた若者たちが起こしたソーシャルイノベーション :米国に有機食品流通をつくりだす』
畢 滔滔(著) 白桃書房、2020年11月刊行 ISBN: 4561662332 『なんの変哲もない取り立てて魅力もない地方都市 それがポートランドだった』などが好評で、 米国におけるカウンターカルチャーと行政の関わりを研究してきた著者が、日米間でこのように大きな違いをもたらした、米国における有機農産物流通のダイナミズムに着目し、73名もの関係者へのインタビューと、現地の2次資料に基づいた研究をまとめた貴重なレポート。 ソーシャルイノベーションに取り組みたい方、そして有機農産品の流通・マーケティングに関わる方におすすめ。
『多文化社会の消費者認知構造:グローバル化とカントリー・バイアス』
寺﨑 新一郎(著) 早稲田大学出版部、2021年2月刊行 ISBN: 4657218018 グローバル経済を人々の心で読み解く――。 貿易摩擦や規制強化にともなう保護主義的な潮流を背景に、1980年代後半から議論されているカントリー・バイアス(外国に対する先入態度)。国内で初めてカントリー・バイアスを体系的に論じた一書。グローバル化の進展によって外国がより一層身近なものとなる中、すべてのマーケティング研究者、商品等の海外展開に携わるビジネス関係者、必読。
『DX時代のサービスデザイン:「意味」の力で新たなビジネスを作り出す』
廣田 章光・布施 匡章(編著) 井登 友一 ・瀨良 兼司 ・仙波 真二・宗平 順己・山縣 正幸(著) 丸善出版、2021年3月刊行 ISBN: 4621306057 DX時代の経営には、社会環境の変化に伴う人々の問題を発見し、その問題をデータとデジタル技術によって解決し、新たな市場とビジネスモデルを創造することが求められる。サービスデザインはその実践に不可欠な思考法である。サービスデザインとは、文字どおりサービスをデザインすることだが、サービスとは人間活動のすべてを指す点に注意が必要である。つまり、サービスを受ける人間の体験と感情の価値を最大化するように、提供側の活動をデザインすることがサービスデザイン。それらをいまだに経営、マーケティングの業務へ導入できていない企業や、行政担当者、起業意欲のある学生に向けた、導入指南書であり、初学者用の教科書。
『ブランド・インキュベーション戦略:第三の力を活かしたブランド価値協創』
和田 充夫・梅田 悦史・圓丸 哲麻・鈴木 和宏・西原 彰宏(著) 有斐閣、2020年11月刊行 ISBN: 4641165726 ブランドが生成されるプロセスに関して,時間軸に踏まえた新たな枠組みを提唱。多くの事例を通して,企業と消費者に加え,第3の担い手であるサードフォースの重要性を指摘していく。新しい時代を指し示す,ブランド・マネジャー,マーケターの必読書。
『ヘルスケア・サービスのマーケティング:消費者の自己効力感マネジメント』
森藤 ちひろ(著) 千倉書房、2021年3月刊行 ISBN: 4805112115 消費者行動の視点からヘルスケア・サービスの満足構造と自己効力感の関係を読み解く。 森藤ちひろ (もりとう ・ちひろ) 流通科学大学人間社会学部教授 博士 (先端マネジメント) 専門分野:サービス ・マーケティング, 消費者行動 関西学院大学大学院経営戦略研究科博士課程先端マネジメント専攻修了製薬会社, 調剤薬局, 医療法人勤務の後, 兵庫医科大学実践医療コミュニケーション学講座特任助教, 大阪大学医学部附属病院中央クオリティマネジメント部特任助教, 京都産業大学経営学部特任講師, 流通科学大学人間社会学部准教授を経て, 2019年より現職。
『マーケターのように生きろ:「あなたが必要だ」と言われ続ける人の思考と行動』
井上 大輔(著) 東洋経済新報社、2021年2月刊行 ISBN: 4492046852 「マーケター」とは「職種」ではない。「生き方」であり「働き方」である。その「自分の価値」を最大化する思考と行動を解説する。 「生きる知恵」としてのマーケティングを、余すところなくお伝えします。
『リノベーション・オブ・バリュー:負からのマーケティング』
田村 高志・古谷 奈菜・水師 裕(著) 総合法令出版、2020年11月刊行 ISBN: 4862807704 「負」の状況から一筋の光 長期デフレ、格差社会、自然災害、コロナ……。経済や社会など、あらゆる局面でネガティブが常態化してしまっている現代日本。そのような「負」の状況と向き合い、もう一度人間にとって「価値」とは何かを探求し、リノベーションを試みる必要があります。本書では、「古さ」「無駄」「無」「コンプレックス」「黒歴史」といった、一見「負」とみなされる事象を価値あるものに変換する新しいマーケティングの発想法「価値リノベーション」を、事例をもって紹介します。可能性は無数に広がります。
PR TIMES『日本マーケティング学会員が選ぶ「日本マーケティング本 大賞2021」今年のノミネート10作品を発表』より